水害によって街が水浸しになることは日本でもよくあることです。
特に九州地方では毎年といってもいいほど豪雨におる浸水被害が発生しています。
ただ、このような氾濫した水は、よく「単なる雨水」や「増水した川の水」であると誤解されがちです。
そのため「泳げばいい」だとか「水が引けば大丈夫」という甘い考えが生まれます。
ここで理解しておかなければいけないのは、氾濫した水は「汚水」を大量に含んでいるということです。
汚い言い方になりますが、つまり、簡単にいうと何百人、何千人という人の汚物を流すのに使われた水が混じっているのです。
そのため衛生状態は最悪で、当然、中に入ると健康被害が生じる可能性が高く、また水が引いても悪臭は残り、冠水地域では消毒作業が必要になります。