【3/21配信】宮城県沖地震に伴う今後の可能性について

先日、宮城県沖でM6.9の大きな地震が発生しましたが、この地震について気象庁から「東北地方太平洋沖地震の余震活動のひとつである」と発表されました。

しかし、巨大地震の余震であるという説を否定するわけではありませんが、それを完全に鵜呑みにしてしますと、今後の想定が見えにくくなってしまうため、防災上はあまりよろしくはありません。

まだ、福島県沖や宮城県沖の領域では活発な地震活動が続いているのですが、万が一大きな地震に発展する場合にどのような発生パターンがあるのか?今後考えられる可能性について、リスト化して記載しておきたいと思います。


【今後の可能性について】
確率の高いものから順に記載します。
①一連の地震活動により茨城県沖の活動も誘発
 (M6.5~最大M7.5程度)
②岩手~福島のエリアでスラブ内地震
 (M6.5~最大M7.5)
③宮城県沖周辺エリアでさらに大きな地震
 (M7.0~最大M8前後)
④岩手県沖の領域が誘発される
 (M6.5~最大M7.5程度)
⑤岩手県沖から青森県東方沖まで破壊が進む
 (M7.7~最大M8.0程度)
⑥岩手~福島県内陸部の活断層が誘発
 (M6.0~最大M7.5程度)
⑦青森県東方沖から房総沖までの連動
 (M8.5~最大M9.0程度)
⑧さらに沖合のアウターライズ地震の誘発
 (M7.7~M8.2程度)

地磁気異常

観測されたすべての地磁気異常をもし地殻活動によるものだと仮定した場合に、推定される影響範囲、つまり震源となり得る領域を地図に簡単に円で囲んで表示します。
本当に地殻活動が要因であるのかどうかは、その他の地殻変動などの観測データと照らし合わせて可能性の有無を判断する必要がありますが、それらもすべて考慮したリスク評価を予測地図では行っておりますので、ご安心ください。

短期地震予測地図

(2020年07月から現在まで)
地震観測数(M4.0以上):221回
対応地震(M4.0以上):178回
的中率:80.5%
※「福島県沖と宮城県沖地震の余震活動」も計算に入れると的中率が不当に高くなってしまいますので統計に含まず計算しております。

北海道地方

■静穏化異常
十勝沖エリアでの静穏化異常については青森県東方沖で起きたM6.5の地震の影響で解消傾向にあるようではありますが、まだ完全に解消されきっていないことから、今後もう一つ対応地震が発生する可能性を危惧しております。

■水平変動
東川で北東方向への顕著な水平変動が見られていましたが、まったく逆方向へと動きが変化しております。
これにより富良野断層帯に歪みが蓄積される可能性がありますので注意が必要です。

東北地方

■2/13福島県沖地震(M7.3)
活発な地殻変動などもほとんど収束しており、特に異常はないとも言えますが東北地方太平洋沖地震に伴う沿岸部の隆起は依然続いており、また福島県沖地震(M7.3)による影響もまだ今後しばらく継続すると考えられることから、少し警戒レベルは高めに評価しております。

■3/20宮城県沖地震(M6.9)
現在、大地震に伴う応力変化および地殻変動について調査しております。今後は地震活動が活発化し、大地震のリスクも相対的に高くなると考えられますので注意してください。

中部・関東地方

■静穏化異常
静岡県東部から神奈川県周辺にかけて大きな静穏化異常があり、現在収束傾向にあります。
今後、中長期的な大地震の発生リスクは相対的に高いと評価しており、警戒レベルを高く設定しております。

■応力変化
宮城県沖地震に伴う応力変化の影響を受ける可能性があるため、海域を含む茨城県エリアの警戒レベルを引き上げております。

近畿・中国・四国地方

■静穏化異常
和歌山県北部の一連の地震活動に伴い、大阪府周辺の静穏化異常が解消傾向に向かっております。
少なくとも4月までの推移を観察してリスク評価を見直したいと思います。

■地震活動
和歌山県北部の地震活動が活発化しています。
15日に震度5弱を観測する地震が発生しましたが、今後さらに強い揺れを伴う地震が発生する可能性がありますので注意してください。

九州地方

■地震活動
無感地震を含む、熊本地方での地震活動が活発化しておりますので、今後の活動に注意してください。

沖縄地方

特に変化はありません。

TEC異常による短期地震予測

地震の前に観測した異常値

(2019年12月から現在まで)
異常値を観測した数 :134回
10日以内の対応地震 :115回
異常値を観測せずに発生したM5.0以上の地震:13回
的中率:76.1%

異常値(平均値±2σ以上)の観測後10日以内に対応地震が起こる可能性について統計を取っております。
具体的には震源の深さなども考慮しますが、標準偏差が大きいほど対応地震の規模も大きくなるとし、予測される規模を以下に記載します。
(最後に観測された異常値)
日付異常の有無対応地震
12日
13日
14日+3σ和歌山県北部M4.6
15日
16日
17日
18日+2σ宮城県沖M6.9
19日
20日+2σ種子島近海M4.4
21日
以下を対応地震と評価する
±2σ(M4.0以上)
±3σ(M4.5以上)
±4σ(M5.0以上)
±5σ(M5.5以上)
±6σ(M6.0以上)

地震リスクの長期評価

「10年以内」に大地震が発生する可能性が高いエリア

過去10年間の地殻変動データの推移から発震リスクを評価しております。

「5年以内」に大地震が発生する可能性が高いエリア

過去5年間の地殻変動データの推移から発震リスクを評価しております。

「1年以内」に大地震が発生する可能性が高いエリア

過去1年間の地殻変動データの推移から発震リスクを評価しております。
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