お疲れ様です。
本日20日、これを収録している時点での地震発生数3件です。
3件ともM4前後の地震で、1つ目は熊本県熊本地方でMw3.7、震源の深さは23kmで、この地域で特徴的な横ずれ断層型の地震でした。
地表での揺れは最大震度3が観測されています。
震央を見てみると、一応、熊本地方で最も警戒している日奈久断層帯の日奈久区間で発生していますが、この地震活動自体が大きな活動を誘発する可能性は現時点では低いと考えられます。
続いてが房総半島南方沖で発生した地震で規模はM4.2、深さは30kmで発生しております。
ここでの地震もそれほど頻繁ではないものの、それほど珍しいとは言えず、規模もM4前後で発生することが多いので通常の活動の範囲内であると言えるでしょう。
ただ、房総沖の領域では今後津波を伴う巨大地震の発生が懸念されていますので注意が必要であることには変わりありません。
最大でM8クラスと推定される地震が発生したことがあり、千葉県、茨城県、福島県の沿岸部に大津波が襲ったと記録があります。
最も警戒すべきなのは、東北地方太平洋沖地震や最近発生した福島県沖の地震による影響です。
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では、震源から南北方向へ連鎖的に破壊が進んでいったんですが、北米プレートの下に沈み込んだフィリピン海プレートが破壊の進行を食い止めたために、房総沖の北隣(きたどなり)に位置する茨城県沖で地殻の破壊が止まりました。
このときに割れ残った茨城県沖から房総沖にかけれの領域で、今後M7~M8クラスの地震が誘発される可能性があるということが懸念されているんです。
さらに先月発生した福島県沖のM7.3の地震による影響についても無視できません。
今後は茨城県沖と房総沖という2つのエリアでの地震活動については注視しておく必要があります。
最後は岩手県沖で発生したM4.7の地震です。
この地震のメカニズムの推定結果では深さ53km付近の太平洋プレート内で発生した、西北西、東南東方向からの圧縮力によって発生した逆断層型の地震であると考えられます。
東北地方太平洋沖地震では岩手県のエリアも破壊されていましたが、青森県沖から岩手県沖の北部の領域はまだ割れ残りがあると考えられますので、今後大きな地震が誘発する可能性は東北地方の中でも相対的には高いと考えています。
ちょうど巨大地震の南北の割れ残りエリアで地震が発生しているという点では、少し不気味に感じますが、あくまで現時点では特別心配するような推移ではないでしょう。
今後、これらの地震の影響範囲内で地震、地殻変動などの活動が活発になってきたりすれば、今よりも警戒意識は持つべきかとは思います。
これらの領域の活動についても今後は注意して観察していきますが、何かあればマガジン内に記載しますので今後の配信に注意してください。
なお、マガジンの詳細やURLは説明欄に記載してありますので、まだの方はそちらもチェックして頂けると嬉しいです。